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高島屋東別館で着物の展示会 学生とのコラボ作品も

作品を制作した村岸さん(左)と安藤さん

作品を制作した村岸さん(左)と安藤さん

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 「キモノ・ア・ラ・モード」が9月11日、高島屋東別館(大阪市浪速区日本橋3)3階の高島屋史料館で始まった。

村岸さんと安藤さんが制作したワンピース

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 高島屋でかつて開催されていた呉服の催事「百選会」。1913(大正2)年に始まり、戦時中に一時中断したものの、1994(平成6)年に休止するまでに183回開催された。百選会では高島屋が「テーマ」「テーマカラー」「デザイン」を発表し、全国の染織業者から新柄の呉服を募集し、審査して製品化。高島屋史料館の学芸員・高井多佳子さんは「斬新で奇抜な百選会は、大変な人気を集め、着物界の流行を左右するとまでいわれていた」と話す。

 会場では百選会に出品された着物が並ぶほか、その歴史などもパネルで紹介する。京都女子大学と協力し、家政学部4回生の安藤楓華さんと、村岸澪さんが卒業研究として特別作品も制作した。2人は戦前の百選会の資料を基に、実際の2分の1サイズの着物や、百選会のデザインを使ったワンピースを制作。安藤さんは「歴史ある百貨店で展示されるということで、中途半端な気持ちではいけないと思った。いい緊張感を持って作品作りに取り組めた」と話し、村岸さんは「予想していたより企画の規模が大きく驚いている。一生の思い出になる」と目を輝かせる。高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)と京都店では2人が制作したトートバッグ(4,950円)やハンカチ(2,090円)も販売する。

 会期を1部と2部に分け、期間中に約160点の資料を展示する。講演会や友禅色紙を作るワークショップ、古文書を読み解く講座、学芸員によるトークショーの開催も予定している。

 開催期間は、1部=9月11日~10月25日、2部=11月6日~12月20日。開催時間は10時~17時(最終入場は16時30分)。

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