町屋を改装した施設「船場裏路地」(大阪市中央区南船場4)が12月13日、オープンする。
運営を手掛けるのは昆布を製造・販売する「小倉屋山本」(同)。南船場に残っていた町家を買い取ってリノベーションし、食を通じたにぎわい施設への再生を目指す。専務取締役の山本真之さんは「もとは民泊施設。2年前から動き始め、ようやく形にできた」と喜びの表情を浮かべる。入り口から飲食エリアへと続く細い道には石畳を敷くなど「裏路地」を意識した施設となっている。2階建て、延べ床面積は約158平方メートル。
小倉屋山本は「だし処(どころ) 船場山本」を出店。同社が仕入れた昆布を使ってだし巻き卵や昆布締めなど和食中心に提供する。席数は、カウンター6席、テーブル6席。ランチは日替わり定食など、1,000円前後のメニューをそろえ、ディナーは客単価5,000円を想定する。
海鮮居酒屋などを展開するリタウン(浪速区)は「鮨(すし) とよたか」を出店。江戸前の技法を使ったすしを提供する。このほか、焼き鳥店「焼鳥 サイヒ」、紹介制スナック「よすか」など合計4店が出店する。
山本さんは「南船場には他にも面白い店がたくさんある。この施設を入り口に南船場に足を運んでもらい、エリアの魅力を知ってもらえたら」と話す。
営業時間は店により異なる。