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新町のビーガンレストランがインスタントラーメン開発 商品化支援呼び掛け

野菜を盛りつけた「グリーンヌードル」(イメージ)

野菜を盛りつけた「グリーンヌードル」(イメージ)

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 ビーガンレストラン「しぜんバル パプリカ食堂Vegan(ヴィーガン)」(大阪市西区新町1)が現在、ビーガン向けに開発した袋入りインスタントラーメン「グリーンヌードル」の商品化に向け支援者を募集している。

オーナーの中井純一さん

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 オーガニック食材にこだわり、動物性食品を一切使わない完全ビーガン料理を提供するレストランとして2014(平成26)年2月にオープンした同店。オーナーの中井純一さんは、飲食店やバーなどを4店舗経営していた42歳の時に大腸にポリープが見つかり、肉や魚を中心とした食生活や食材を見直したことが、ビーガンやオーガニック食材に興味を持つきっかけになったという。

 中井さんによると、新型コロナ感染拡大でこれまでの売り上げの半分以上を占めていた外国人観光客の来店が無くなり経営が厳しくなったが、ビーガンやオーガニックの良さを伝える店を存続させたいと、5年前から構想していたインスタントラーメンの開発に踏み切ったという。ビーガン商品の開発に対応する工場探しに難航したというが、約1年かけ昆布やキノコでだしをとったしょうゆラーメンを完成させた。

 インスタントラーメンの原材料は有機小麦など植物性食品のみで、卵や鶏、乳製品などの動物性原料や化学調味料、保存料、添加物を一切使っていないという。麺は油で揚げたり、油を練り込んだりしないノンフライ麺。パッケージには「ヴィーガン認証」「プラントベース(植物性由来)マーク」「オーガニックJAS認証」のほか、熱帯林減少の原因の一つとされるパームオイルを使わない「パームオイルフリー」や、環境に配慮した原料や印刷方法を採用した「エコパッケージ」のオリジナルマークが付いている。外国人にも手に取ってもらいやすいよう英語表記も載せる。

 11月26日から、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で生産費、開発費などの資金支援者を募集している。目標額は200万円。オールイン方式で、集まった金額に関わらずプロジェクトは成立する。受付終了日は12月26日。リターン品は、「グリーンヌードル」や同店の食事券など16種類(3,000円~29万8,000円)を用意する。食事券は来年3月中、商品は5月後半から6月中に発送予定。

 中井さんは「サステナブルな食品を選ぶことが環境にも人にもやさしく、持続可能な未来への第一歩になるとの思いから開発した。インスタントラーメンという身近な食品を通じて、環境問題を考えるきっかけになれば」と話す。

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