南海なんば駅となんばマルイに囲まれた「なんば駅前広場」が11月8日から車両通行止めになる。
大阪市は昨年11月、なんば駅前広場とその東に位置する「なんさん通り」(難波中2交差点までの区間)を歩行者天国にする実証実験を行った。利用者アンケートでは9割が「広場を歩行者のための空間に改造する」ことに賛成。通常時として比較して高齢者や子ども、女性の滞留時間が増え、人目の行き届く安全な空間であることや、車の通りがなく、歩行者が安全に通行できたことなどが好意的に受け止められた。
今年7月には同エリアにおける空間再編推進事業整備プランを策定した。今回の車両通行止めにより、なんば駅前広場は24時間歩行者天国となる。なんさん通り(難波中2交差点までの区間)は北側が9時から翌1時まで歩行者天国に、南側は24時間歩車分離空間となる。搬入事業者のために、「タイトーステーション 難波店」などがある難波中2交差点の西側に3台、東側に4台の荷さばき停車帯を設ける。
車両通行止めの実施に先立ち、9月20日から駅前のタクシー乗り場や荷さばき停車帯などを整備する工事が始まる。現在駅前にあるタクシー乗り場は御堂筋北側とパークス通りに移設し、バス停も来春ごろから現状より御堂筋本線側に移設する。
工事は9月20日から2025年3月下旬を予定。2023年秋ごろになんば駅前広場の整備を完成させ、2025年3月にはなんさん通りの整備完成を目指す。2025年4月には大阪・関西万博が始まる。