「イグ・ノーベル賞の世界展2022」が10月1日、心斎橋パルコ(大阪市中央区心斎橋筋1)14階で始まった。
「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られるイグノーベル賞。その研究内容を紹介する展示会として、2018(平成30)年に東京で初開催。2021年に福岡でも開催し、大阪は3会場目になる。さまざまな分野の研究をパネル、写真、体験コーナーを通じて紹介する。
「バッタもスターウォーズを見たら興奮する?」「バナナの皮は滑るという通説は本当か?」など約60のユニークな研究をパネルで紹介するほか、「スパゲッティの乾麺を折ると三つ以上の破片になってしまう?」という研究は、実際にパスタを設置して来場者が体験できるようにする。授賞式で表彰されている気分が味わえるフォトスポットも用意する。
開催に先立って行われたメディア発表会では、2016(平成28)年に「股のぞき」に関する研究でイグノーベル平和賞を受賞した東山篤規さんが来場。東山さんは「まさか自分の研究をハーバード大など有名な大学の教授が真面目に読んでいるとは思わなかった。初めに連絡をもらったときもいたずらだと思っていた」と当時を振り返る。「授賞式では、一般人含めいろいろな人から質問がくる。皆さん興味を持って、そしてフレンドリーに話しかけてくれる。新型コロナウイルスが収束したら、受賞者はぜひ現地で空気感を味わってほしい」と話す。
同展に連動して、館内の一部の飲食店では「イグノーベル賞」をイメージした限定メニューも提供する。心斎橋パルコの広報を担当する内山由己さんは「体験コーナーを過去会場よりバージョンアップしているので、『おもろいもの』が好きな大阪の人にも楽しんでもらえるはず。各テナントが考えた限定メニューにも注目してほしい」と話す。
開催時間は10時~20時。入場料は、大人=1,500円、小学生~高校生=1,000円、未就学児無料。11月13日まで。