大阪・日本橋のうどん店「き田たけうどん」(大阪市浪速区難波中2)が10月4日、「ミシュランガイド京都・大阪2023」のビブグルマンを獲得した。
2017(平成29)年に閉店したうどん店「釜たけうどん」の店主・木田武史さんが、2018(平成30)年にオープンした同店。「釜たけうどん」では厚さ約4ミリの太麺を使っていたが、「新しいことにチャレンジしよう」と、同店では切り置きできず扱いが難しいとされる細麺を採用。作り手を選ばずにその都度製麺ができるよう特注の機械を導入し、ゆで時間や仕込み時間が大幅に短縮されたという。
ビブグルマンは、価格以上の満足感を得られる料理を提供するレストランに贈られる賞。同店が選出されたのは初めて。
うどんは、黒毛和牛を使った「炙(あぶ)り肉うどん」(1,000円)や自家製のなめこ煮をのせた「なめこおろし」(900円)など約20種類。ビブグルマンで特に評価された「大阪つけめん ひやし」(900円)は、細麺の性質上、時間がたつと麺がくっついてしまうため提供していなかった「ざるうどん」に代わって、2020年に販売を始めた。だしに漬かったうどんを別の器に入ったつけだれに付けて食べるメニューで、現在は冷たいかつおだしのつけだれで提供している。
木田さんは「釜たけうどん」でも2016(平成28)年にビブグルマンを獲得した。「今回選ばれたことで、『き田たけうどん』としてやっとスタートラインに立つことができたと感じている。これからも独自性のあるうどんを提供し麺業界全体を盛り上げていきたい」と話す。
営業時間は11時~15時。月曜定休。
ビブグルマンには今回、大阪府内から99店舗が選出された。なんばエリアでは同店のほか、心斎橋パルコ(中央区心斎橋筋1)地下2階「心斎橋ネオン食堂街」の居酒屋「ザ・ニューワールド」も初掲載となった。