2025年大阪・関西万博に参加を表明しているスイスが2月1日、なんばのスイスホテル南海大阪(大阪市中央区難波5)でパビリオンの概要を発表した。
5つの球体を組み合わせたデザインのパビリオンでは、「生命(ライフ)」「地球(プラネット)」「オーグメンテッド・ヒューマン(人間拡張)」をコンセプトに、スイスの自然や最新技術を展示する。隣接するオフィスエリアには、「アルプスの少女ハイジ」をモチーフにしたルーフトップバーやショップなども設置。1日1万人の来場を見込む。敷地面積は約700平方メートルで、約27億円を投じて建設する。
球体はETFEという樹脂でできた2重の膜を加圧された空気と軽量構造で支える構造で、総重量は300~400キロ。スイスパビリオンデザインチームの建築家マヌエル・ヘルツさんによると「万博史上最も軽いパビリオン」を目指すという。会期終了後、資材は家具などに再利用する。
在大阪スイス領事館領事のフェリックス・メスナーさんは「スイスパビリオンは、ビルの重さやリサイクルの可能性など急進的なビジョンを持っている。大胆な行動、実験を行い効果的な変革をもたらす時が来ている。皆さんと一緒に未来の社会のデザインを行っていきたい」と話す。