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ミナミの茶屋「たに川」に新芸妓 大学中退し、中学時代からの夢かなえる

芸妓になったまり鶴さん

芸妓になったまり鶴さん

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 大阪・ミナミで営業を続ける唯一の茶屋「たに川」(大阪市中央区島之内2、TEL 06-6211-2219)が2月20日、芸妓(げいこ)のお披露目を行った。2021年から芸妓見習いを続けていた22歳の「まり鶴」さんが芸妓になり、同店の芸妓は5人となった。

「松の緑」を披露するまり鶴さん

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 まり鶴さんは大阪府出身で、芸妓の存在を知ったのは中学2年生のとき。華やかな姿に憧れ、「いつかは自分も」と目指すようになった。高校卒業のときに進学か芸妓の道へ進むか迷ったが2020年に大学に進学。「新型コロナウイルスの影響で、入学式がオンライン。その後の授業もオンラインが続き、友達もなかなか作れないまま時間を過ごしていた。中学時代からの夢である芸妓に挑戦したい気持ちが強まった」(まり鶴さん)。2021年に大学を中退し、たに川へ入門した。

 芸妓見習いとして約1年修業を積み、昨年から化粧をして座敷に出るようになった。まり鶴さんについて、茶屋店主の谷川恵さんは「良くも悪くも真面目なところがお客さまから気に入られている。これからが勝負」と期待を寄せる。まり鶴さんは「この世界に入って日も浅い。得意なことを見つけて、そこで勝負できる芸妓になれたら」と意気込む。

 大阪にはかつて「花街」と呼ばれる歓楽街があり、1935(昭和10)年ごろの芸妓在籍者数は、北新地500人、新町900人、堀江500人、南地(今のミナミの中心部)2000人で、南地は日本最大級の花街としてにぎわった。同店は1969(昭和44)年に開業。南地で営業を続ける唯一の茶屋として現在も営業を続けている。

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