「古き良き大人の街で名画を楽しむ」をコンセプトに映画を上映する「大阪ミナミ映画祭」が10月19日、「トリイホール」(大阪市中央区千日前1)などの4会場で始まる。
同映画祭は、1899年にミナミの「南地演舞場」(現在のなんばマルイ)で、日本で初めて興行として映画が上映されたことを顕彰するもの。旧精華小学校跡の「精華小劇場」で「大阪ミナミ精華映画祭」として2005年に始まって以来、大阪市やミナミ活性化委員会、地元商店街を加えた実行委員が主催する「大阪ミナミ映画祭」として毎年開催している。
4回目となる今回は、4会場で4日間の日程で実施。ミナミともゆかりの深い「谷崎潤一郎の世界」をテーマに、短編小説「春琴抄」の代表作「お琴と佐助」、大阪・船場を舞台に老舗の4姉妹が繰り広げる「細雪」の2本を中心に、大阪初の映画会社「三友倶楽部」発祥の地にふさわしい無声映画などを上映する。
10月19日には「精華小劇場」(中央区難波3)で「細雪」を上映。時間は11時~、15時~。料金は500円。21日は老舗うどん店「道頓堀 今井」(中央区道頓堀1)で時代活劇「十六文からす堂 千人悲願」を上映。時間は14時~、16時~。料金は1,000円で、映画上映後同店のうどん付き。24日は「JRA 4階ホール」(中央区道頓堀1)で「お琴と佐助」を上映。時間は16時~、16時30分~。料金は500円。25日「トリイホール」では、日本映画史上でも貴重な一作とされる無声映画「御誂治郎吉格子」を上映。時間は15時~、17時~、19時~。料金は1,500円。
問い合わせ・申し込みは、「大阪ミナミ映画祭実行委員会」(トリイホール内、TEL 06-6211-2506)まで。