
戦争を題材にした紙芝居「ケイちゃんの消えない雲」が4月13日から、飲食ビル「道頓堀屋台村 祭」(大阪市中央区宗右衛門町)前で上演される。
発起人は、鶴見区の地域情報を発信するフリーペーパー「ローカル通信」を運営する吉村大作さん。吉村さんは、幼いころに母から「人の役に立てる子や」と言われ、東日本大震災をきっかけに社会奉仕活動に積極的に取り組むようになったという。今回の紙芝居上演も社会奉仕活動の一環。万博開催で訪日客が増えると予想される道頓堀で行う。
吉村さんは「訪日客に紙芝居を披露し、彼らの母国語にして、自国で広めてもらいたい。核兵器廃絶について考えるきっかけになれば」と話す。紙芝居の読み上げは全て英語で行い、原爆が落とされた広島を舞台に「ケイちゃん」が平和を祈る物語が展開される。同取り組みに関する公式SNSも立ち上げ、SNSやメールを通じ、紙芝居データの配布も行う。
吉村さんは「現在、上演の様子をSNSにアップしたり、紙芝居を拡散させたりする学生ボランティアを募集している。被爆体験を伝える当事者が少なくなる中、SNSを活用する若い世代に大きな発信力を持ってほしい」と話す。
毎日15時上演。10月13日まで。