大阪市は12月20日、道頓堀川に架かる歩行者専用の橋「浮庭橋(うきにわばし)」の供用を開始した。供用に先立ち行われた橋名板の除幕式には大阪市の平松邦夫市長、橋名の名付け親である安田直樹さんのほか、堀江の新キャラクター「Holy(ホーリー)」、「くいだおれ太郎」が登場した。
浮庭橋について話す平松市長と「ホーリー」と「くいだおれ太郎」
浮庭橋は、西区南堀江と浪速区湊町を結ぶ長さ76.3メートルのつり橋形式の歩行者専用橋で、「浮かぶ『はらっぱ』」をイメージしてデザインされた。幅4メートルの通路に加え、橋上にはたたずみのスペース(約300平方メートル)を設けて憩いの空間を確保した。大阪市建設局が管理する764番目の橋となる。
除幕式に先立ち平松市長は「素晴らしいデザインの橋が、西区と浪速区の間に架かった。単に渡るだけの橋ではなく、会話を楽しむ橋としても利用してほしい」とあいさつ。「来年には『水都大阪2009』が始まる。これから大阪府、大阪市あげて大阪のにぎわいを発信していくのにふさわしい橋」とも。
橋の名称は大阪市在住・通勤・通学者を対象に募集され、川の上に浮かぶ公園のイメージを最も良く表すとして浪速区在住の安田さんの「浮庭橋」が選ばれた。安田さんには平松市長から賞状が贈られた。
除幕式には、この日がデビューとなる堀江の新キャラクター「ホーリー」と、道頓堀の太左衛門橋から船に乗り込んでやっていた「くいだおれ太郎」も参加して行われた。「3、2、1」の掛け声とともに幕が取り除かれると、安田さんがデザインした橋名板が登場。拍手がわき起こった。