大阪のメーンストリート、御堂筋を1月18日、スワロフスキーのクリスタルガラスを車体全面に散りばめた「クリスタルベンツ」が走った。
そごう心斎橋本店(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6281-3111)が昨年12月26日から、御堂筋を走るクリスタルベンツに乗車できる権利を福袋として2,009円で抽選販売していたもの。3人の当選枠をめぐり、応募期間中に1,500人もの応募を集めた。
当日、店舗前にクリスタルベンツが横付けされると、すぐに人だかりができ、携帯電話のカメラを向けたり、友人に電話をかけたりする人の姿が見られた。中には、ベンツに触れようとして警備員に制止される人も。クリスタルベンツの制作を手掛けたのはカードレスアップブランド「D.A.D.」などを展開するカクタスコーポレーション(羽曳野市)。桑山大介社長は「クリスタルベンツに一般の人が乗車するのは初めて」と話す。
当選倍率500倍の中から選ばれ、1人目の乗車となったのは「自宅と職場に近いのでよくそごうで買い物をする」と話す女性。家族連れで来店し、店舗前に横付けされたクリスタルベンツに乗車して記念撮影を行った。「毎年福袋を購入している。当選連絡を職場で聞いた時は思わず騒いでしまった」と明かす。
その後、カクタスコーポレーションの男性社員の運転で難波と梅田を結ぶ御堂筋など全長約8キロのコースを走った。20分間の優雅なひとときを終えた女性は「楽しかった」と感想を話した。