千日前に「フリースペース楽天地」-オープン記念で蓄音器コンサート

持ち込んだ蓄音器を前に披露する曲のエピソードを話す古川武志さん

持ち込んだ蓄音器を前に披露する曲のエピソードを話す古川武志さん

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 大阪名物土産店「いちびり庵 なんば店」(大阪市中央区千日前2、TEL 06-6647-5728)3階に「フリースペース楽天地」がオープンし、記念の蓄音器コンサートが開かれた。

あいさつをする「せのや」の野杁育郎社長と古川武志さん

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 閉店したうなぎ料理店を改装し、昨年10月に1階部分に土産店がオープン、2階に純喫茶「千日前パーラー」が出店(現在は休業)した。未使用だった3階スペースは、いちびり庵を運営する「せのや」の野杁(のいり)育郎社長が「大阪文化の発信基地にしたい」とフリースペースとしてオープンした。

 オープンを記念し4月8日に開いた蓄音器コンサートは、野杁社長とSPレコードコレクターの古川武志さんが催した。古川さんが持ち込んだ蓄音器は「昭和初期に阪急百貨店が蓄音器メーカーのオリンピアに特別に作らせたもののようだ」と説明する。コンサートでは、古川さん自身がコレクションするレコード1万枚の中から、昭和初期に録音された松島詩子(うたこ)の「道頓堀行進曲」や灰田勝彦の「南海ホークスの歌」など、大阪にまつわる曲約10曲を選んで披露。会場に集まった20人の参加者は、古川さんによる曲のエピソードや時代背景などの解説を聞きながら、昭和初期の音楽に耳を傾けていた。

 「ミナミはジャズ発祥の地でもあり、戦前を中心にさまざまな音楽があった場所。そういう時代の音楽を発信していきたい」と古川さん。今後も継続的にコンサートを開くことにしており、毎月第1水曜日の19時~20時に開催を予定する。入場料は1,000円。

 同スペースはマイクなどの音響設備や照明設備を完備しており、文化発信や発表の場として活用してもらいたい考え。1時間=1,000円で提供することにしており、野杁社長は「積極的に催しに使っていただければ」と意気込みを語る。

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