「法善寺寄席」来月から月1回開催へ-関西演芸協、定席の演芸場目指す

記者会見を終え記念撮影に応じる法善寺住職の神田眞晃さん(前列右から1人目)や関西演芸協会会長の桂福団治さん(前列右から2人目)ら関係者

記者会見を終え記念撮影に応じる法善寺住職の神田眞晃さん(前列右から1人目)や関西演芸協会会長の桂福団治さん(前列右から2人目)ら関係者

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 ミナミの法善寺で6月15日より、落語家の桂福団治さんが会長を務める関西演芸協会が「法善寺寄席」を開催することが決まった。

寄席の定席を設けることでミナミの活性化を目指す桂福団治さん

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 法善寺周辺にはかつて、大阪文化の中心地として寄席や劇場が多く集まっていたが、2007年に道頓堀角座が閉座し皆無になっていた。「ミナミから演芸文化を閉ざしてはならない」と危機感を抱いた桂福団治さんが中心になって、演芸文化を継承できる寄席の定席を作る構想を寺側に働きかけていた。地元商店街などと1年間の調整を経て、寺側から運営費の一部の補助を受けながら境内で開催することになった。

 寄席は毎月第3月曜日の13時30分からと18時30分からの2回開く。庫裏の座敷約20畳に舞台を設け観客50人を入れる。初回の6月15日は、桂福団治さんや桂春団治さん、若井ぼんさん・いま寛大さん、正司敏江さん・玲児さんらが出演し、落語や漫才を披露する。

 2回目となる7月20日の出演者は未定だが、福団治さんは「観客の声を聞くなど反応を見ながら決めたい」と話す。毎回、落語や漫才、浪曲など6席を行い、他の寄席より落語などの座り芸の比率を高くすることで特色を出す。

 当初は寄席小屋を建てて開催することを検討していたが、現在は境内の空き地にホールを併設した本堂を、10年後をめどに建設する方向になった。住職の神田眞晃さんは「芸能が発展できるような形で話を進めていきたい」と話す。

 入場料は、前売り=2,000円、当日=2,500円。6月1日より同協会(TEL 06-6622-7848)で電話予約を受け付ける。

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