アウディ ジャパン(東京都世田谷区)は5月26日、大阪・新町のショールーム「アウディ 大阪中央」(大阪市西区新町1、TEL 06-6531-7707)で新型SUV(スポーツタイプ多目的車)「Q5」の記者発表を行い、同社のドミニク・ベッシュ社長らが会見を行った。
ベッシュ社長は「昨年は輸入車販売台数が前年比16%減となるなか、アウディは5%増を達成することができた」とする一方で、景気後退の影響について「今年1~4月期は輸入車販売台数が前年比31%減、アウディも12%減となった。プレミアム輸入車市場の上半期の売れ行きは予想より厳しく、回復の速度は遅い」と説明。「ただし他メーカーの輸入車に比べてアウディの下げ幅は小さく、今年1~4月期の輸入車販売に占めるアウディのシェアは2%増加し9%になった」と堅調さをアピールした。
今年の新型車の投入計画については「8モデルを投入する予定」(同)といい、既に「A6」「S6」「RS6」「S3スポーツバック」「S4」の5モデルを発売。今回の「Q5」の後は「A5カブリオレ」「R8 V10」を市場投入するという。
今回発表した「Q5」は、排気量2000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載する「2.0 TFSI クワトロ」(569万円)と、同3200ccのV型6気筒エンジンを搭載する「3.2 FSI クワトロ」(660万円)の2タイプをラインアップ。いずれにも「デュアルクラッチ式7速Sトロニックトランスミッション」と「クワトロ(フルタイム4WDシステム)」を装備し、走行性能と燃費性能の向上を目指した。両タイプ共に2010年度の燃費基準を達成している。
「Q5」の開発にあたり「SUVのダルな(にぶい)イメージではなく、セダンタイプのA4などと同じようなドライビングフィールを目指した」と、商品企画部長の青木徹さん。売れ筋は「2.0 TFSI クワトロ」で、人気の色は白、黒、シルバー。「2.0でも十分な運動性能を持っている。販売台数の7~8割が2.0になると予測している」(同)。
同ショールームでは6月6日・7日に「Q5デビューフェア」を開催、「2.0 TFSI クワトロ」に試乗することができる。