道頓堀川で夏の風物詩「船乗り込み」-松竹座「7月大歌舞伎」を前に

歌舞伎役者らを乗せた船が道頓堀川を進む

歌舞伎役者らを乗せた船が道頓堀川を進む

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 大阪・道頓堀の大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6214-2211)で7月5日から大歌舞伎「NINAGAWA十二夜」が行われるのを前に、道頓堀川で同2日、恒例の伝統行事「船乗り込み」が行われた。

尾上菊之助さんが登場すると、盛り上がりは最高潮に

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 「船乗り込み」は、歌舞伎役者が船で川を巡り、川岸のファンらにあいさつを行う伝統行事で、もともとは歌舞伎役者が京都や江戸から来阪する際に行われていたもの。1979(昭和54)年に55年ぶりに復活して以来、毎年7月の大歌舞伎公演前に恒例行事として行われている。

 湊町リバープレイスで乗船式典を行った後、歌舞伎役者の尾上菊五郎さん、菊之助さんなど出演役者13人らが乗った4隻の船は道頓堀をゆっくりと東に進み、日本橋でUターンして戎橋近くの太左衛門橋船着き場に到着した。道頓堀川の遊歩道「とんぼりリバーウォーク」には大勢の歌舞伎ファンらが詰めかけ、写真を撮ったり手を振ったりしていた。

 その後、出演役者らは松竹座前に移動し、公演の紹介とあいさつを行った。斯波主膳之助(しばしゅぜんのすけ)と琵琶姫の2役を演じる尾上菊之助さんが登場すると、松竹座前の盛り上がりは最高潮に達した。人気役者が登場するたびにファンらは大きな歓声を上げ、お目当ての役者の姿をカメラに収めていた。

 7月5日から上演される「NINAGAWA十二夜」は、シェイクスピアの作品を蜷川幸雄さんが演出を担当した。2005年に歌舞伎座(東京都中央区)での初演の後、東京と福岡で再演し、今年春にはロンドンでの公演も果たした。関西での上演は初めてとなる。7月27日まで。

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