新町の和カフェ、金継ぎで器の修理サービス-アートギフトの販売も

「wad cafe」店内。畳の上に靴を脱いで上がり、茶を楽しむことができる

「wad cafe」店内。畳の上に靴を脱いで上がり、茶を楽しむことができる

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 新町の和風カフェ「wad cafe」(大阪市西区新町1、TEL 06-7505-2095)が、茶器の修理やアートギフトの販売などを行っている。

カウンターの奥で茶を点てる店主の小林さん

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 今年4月にオープンした同店では、「毎回毎回違うお茶の楽しみ方を提案したい」という「百杯100style」のコンセプトに基づき、店主の小林剛人さんがたてるお茶を、そのときの気分で選んだ茶碗に入れて提供する。メニューは「抹茶」(550円)、「和束の煎茶」(650円)、「お湯割り(ホットコーヒー)」(500円)など。

 小林さんはカフェと並行して、器の修理・販売も行っている。修理は、割れた個所を漆で接着し金を装飾する「金継ぎ」という方法で行う。小林さんは「金継ぎを行うことで一度割れた器でも新たな姿で楽しむことができる。大量生産される器が多い中、一つのものをずっと使い続けるスタイルを見直してほしい」と話す。

 店内では、即興詩人の牛飼勇太さんが書いた書のアートギフトも販売する。月曜・水曜・土曜は牛飼さんが来店し、依頼者と話をしながら目の前で書くパフォーマンスも行っている。「プレゼントしたい人のことを詳しく話してもらえたりすると、自分も気持ちが入ったものを書くことができる。いろんな人のドラマに参加できるし、喜びの感想が生で返ってくるのがとてもうれしい」と牛飼さん。

 もともと美容師として働いていたという小林さんと牛飼さん。互いに外国を旅行している間に、「日本のものの良さに気付いた」という。「日本人として、日本の文化をどんどん発信していきたくてこの店を始めた」という小林さんは「日本の良質の器が外国にもっと伝わっていくように活動を行っていきたい」と話す。牛飼さんは「この店で提供しているものはすべて、お客さまと直接向き合うことができるもの。普通の商売をしていてはつながれないようなエンドユーザーと触れ合うことができ、やりがいを感じている」と話す。

 営業時間は12時~21時。

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