大阪・南堀江の立花通り(愛称=オレンジストリート)を中心としたエリアの活性化を目指す「堀江立花通りユニオン」は5月21日、大阪樟蔭女子大学・同大学短期大学部との連携協定を締結し、地域の活性化に向けたさまざまな取り組みを行っていくことを発表した。
かつて「家具の街」として繁栄した堀江エリアは、1990年代に一時衰退の憂き目を見たが、2000年ごろから20~30代をターゲットにしたカフェやセレクトショップの出店が相次ぎ、今では広域なんば圏でも1、2を争う「高感度」なエリアに成長した。しかしながら、ここ最近は出店よりも退店の話題が多くなり、以前の勢いが見られなくなっている。
この度締結された連携協定では、堀江エリアが目指す「女性に魅力的な街づくり」の実現に同大学・同短期大学部の学生が「ショップコラボプロジェクト」「マーケティングプロジェクト」「イベントプロモーションプロジェクト」の各プロジェクトを立ち上げ、さまざまな形で協力する。5月半ばに学内で全学部生を対象にプロジェクト参加者の募集告知を行い、約2,500人の学生のうち204人が応募した。
今月スタートする「ショップコラボプロジェクト」では、スイーツ店「8b DOLCE」(大阪市西区北堀江1)、アンダーウエア店「LuncH」(南堀江1)、インテリアショップ「TIMELESS COMFORT」(同)など5店舗とのコラボレーションを行う。オリジナルスイーツメニューの考案やコラボ商品の企画、店舗装飾など、各店舗から出されるコラボレーション依頼に対し学生がプレゼンを行い、実施内容が決まる仕組み。
同大学は東大阪市の「小阪キャンパス」、奈良県香芝市の「関屋キャンパス」ともに近鉄で大阪難波までダイレクトにアクセスできる立地にあり、また堀江の来街者層の中心的年齢層を擁すること、フード・インテリア・ファッション・ヘアメークなどの学習内容が生かせることなどから連携協定を結ぶことにした。協定は1年契約だが、その後も更新し、長期的な連携を図っていくという。