日本全国を旅しながら、旅に関する本を販売する「放浪書房」が現在、大阪・ミナミで営業している。
「放浪書房」は、全国を旅行しながら、旅先でブースを広げて本を売る露天古書籍商。20歳ごろから日本全国を旅行していた富永浩通さんが「古本屋をやりたい」と知人に相談したところ、「旅行が好きなら、旅をしながら本を売ればいいのでは」というアドバイスを受け、実現したもの。
重い時は80キログラムになるという本を、リュックサックやキャリーケースに詰め込んで移動するスタイルで、全国を旅して今年で4年目になる。販売しているのは旅関連の書籍のみで、古本や新刊、ミニコミ誌なども扱っている。
本の仕入れ先は、旅の合間に全国で探しており、図書館の在庫整理など「常にいろんなルートを模索している」という。選りすぐった本には、自分のおすすめポイントを書いたポップを貼り付け、店頭に訪れた人の印象に残りやすい工夫も行っている。
店舗の場所は固定せず、ホームページやツイッターでその都度告知するのみだという富永さんは「絶版でずっと探している本に出会った人もいて、本との偶然の出会いを楽しんでもらいたい」と話す。「放浪書房だけでなく、本を通じたいろいろな企画やイベントもどんどんやっていきたい」とも。
大阪での出店は8月2日・6日・9日・18日・19日を予定している。場所はその都度ホームページやツイッター上で告知する。雨天時撤収。