南船場の「ギャラリー・アビィ」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6261-7383)で現在、中国製トイカメラ「ホルガ」で撮影した作品を集めた写真展「ホルガジャンボリー」が行われている。主催は、同ギャラリーの吹雪大樹さんが代表を務めるホルガ専門写真サークル「ホルガ会」。
初の写真集「永遠の夏休み」の出版を記念して、12枚を展示する
同展は、「ナダール」(南船場3、東京都渋谷区)で開催している「ホルガエキスポ」に2回以上参加した「ベテランユーザー」だけが出展できる写真展。ホルガ会が会員2,000人を超す大所帯となり、「ホルガエキスポ」の参加枠が募集から24時間で埋まってしまうほど殺到するようになったため、「ベテランユーザー会員の発表の場」を別に設けることで、できるだけ多くの会員に出展する機会を提供しようと始めたもの。4回目となる今年は、2組(1組8人)のグループ展を週替わりで開催してきた従来とは趣向を変え、1週目に個展、2週目に9人のグループ展を開催する。
同展初となる個展を開催するのは、出身地である三重県南部・紀北町の夏の風景を撮影したシリーズ「永遠の夏休み」を続けるフリーカメラマンのみやちとーるさん。2004年から今年にかけて撮影した作品40点を集めた自身初の写真集「永遠の夏休み」を出版するのを記念して、写真集の中から12点を展示するもの。真ん中しかピントの合わないホルガの特徴を生かして「気になるものを一心に見ていた少年時代の目線」を、ピンぼけを生かして「海や山をかけずり回った当時を思い描く今の自分」を表現する。「夏が訪れる前の期待感と、去るときの切なさを感じてもらえたら」とみやちさん。展示は今月29日まで。
2週目は、ホルガ会の会員番号1番のいちむらちさこさんをはじめ、全国から集まった9人のホルガ会員によるグループ展。吹雪さんは、「新しい会員の出展も多く見られるホルガエキスポに対して、ホルガジャンボリーはまさに『精鋭ホルガニストの祭典』」と説明する。展示は今月31日~9月5日まで。
開催時間は、12時~19時(日曜は17時まで)。月曜休廊。