道頓堀のシネマバー「バックヤード」(大阪市中央区道頓堀2、TEL 06-6213-5408)が10月6日、2年ぶりに営業を再開した。オーナーは、昼間は不動産会社を営む佐藤和浩さん。
佐藤さんは1995年、当時映画館でアルバイトをしていた学生時代に友人と2人でショットバー「バックヤード」をオープンした。その後、佐藤さんの就職や仕事の関係で2005年に惜しまれつつも閉店していたが、時間にも余裕ができた今、営業を再開することになったという。2年前に閉店した日と同じ9月29日より常連客に向けプレオープン、10月6日に正式オープンとなった。
多いときは年間200本以上の映画を見るという佐藤さんが営業するのは「シネマバー」。ビルの地下1階に位置する「裏庭」的ショットバーで、約11坪の店内には、カウンター8席とソファー席のみ。壁には映画のポスターが貼られ、店内にはサウンドトラックが流れる。中央に設置されたプロジェクターではDVDや映画の予告編などを上映、洋邦問わず大作から単館上映作までさまざまな新作映画を紹介していくという。
メニューはアルコールなどドリンク類(680円~800円)のみ。映画から色彩などをイメージして作ったという「オリジナルシネマカクテル」(750円)が人気で、「本格的なバーのようにアルコールの強い酒でなく、どちらかといえば軽く、長く飲んでもらえるものを提供する」(佐藤さん)。フードの提供はないが持ち込みは可能。
客層は30代前半の男女が中心だという。佐藤さんは「気分によって見たい映画やジャンルはさまざま。お客さんに合わせた、お客さんが『見たい』映画を紹介し、映画館へ足を運んでもらいたい」と話す。「趣味感覚で楽しく営業している店なので、気軽にゆっくり使ってもらえれば」とも。
営業時間は19時~翌1時(日曜は24時まで)。月曜定休。