高島屋大阪店（大阪市中央区難波5、TEL 06-6631-1101）7階グランドホールで4月24日、華道家元池坊による「いけばなの根源池坊展 大阪花展」が始まった。

戦国時代に飾られた「出陣の花」

　約1000平方メートルの2会場に分かれ、「花の品格」をテーマに池坊生け花の三つの花形「立花（りっか）」「生花（しょうか」「自由花（じゆうか）」スタイルで近畿二府四県の華道家による生け花約450作品を展示する。

　華道家元四十五世・池坊専永さん、次期家元・池坊由紀さんの作品や、「竹」を用いた作品、池坊いけばなを採用している学校の生徒の作品などのほか、黒田官兵衛の生きていた戦国時代、出陣の前に戦勝を祈って生けられた「出陣の花」を初めて展示する。

　初日の24日、姫路から黒田官兵衛をイメージしたキャラクター「かんべえくん」が、池坊華道会理事中路喜久子さんの指導の下、生け花に挑戦した。初の生け花挑戦となるかんべえくんは、器用にはさみを使い、剣山に花を留め、15分ほどで完成させた。司会者が「楽しかったですか」と聞くと、かんべえくんはうなずき、中路さんは「初めてとは思えません。繊細でお上手」と褒めた。

　開催時間は10時～19時30分（4月25日・27日・29日は17時30分まで）。入場料は900円（高校生以下無料）。今月29日まで。