大阪・ミナミの老舗飲食店「くいだおれ」(大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6211-5300)は4月8日、同店を今年7月8日で閉店することを明らかにした。店頭に置かれた名物「くいだおれ人形」の今後は、まだ決まっていない。
同店は1949年に創業者・山田六郎氏が「戦後焼け野原となった道頓堀の復興のために、大阪をくいだおれの街にしたい」と創業。以来およそ60年間、道頓堀の「顔」として親しまれてきたが、建物・設備などの老朽化、周辺環境・時代の変化、家族経営の限界などから閉店に至った。
「店に入るお客様だけでなく、道行く人々にも楽しんでもらわなあかん」と店頭に設置された名物「くいだおれ人形」は、グリコ巨大看板、かに道楽の動くカニ人形などとともに、大阪・道頓堀を代表する名物として観光客の撮影スポットにもなっている。
同社は「時代とともに、道頓堀も大きく変化しております。大阪名物くいだおれも、そろそろ定年を迎え、お役目を終えたようです」とのコメントを発表している。
同店では、8日から閉店までの3カ月間「さよならくいだおれフェア」と題する写真展を行うほか、全国の食材を取り入れた「料理フェア」を開催する。
2007年7月に「くいだおれ」の裏手にオープンした西洋料理店「ウラ・くいだおれ」も、「くいだおれ」の閉店に伴い、1周年を迎えることなく閉店することが決まった。
道頓堀のシンボル「くいだおれ」裏に西洋料理「ウラ・くいだおれ」(なんば経済新聞)くいだおれ(閉店のお知らせ)大阪名物くいだおれ 総務部のブログウラ・くいだおれ