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大阪市立図書館でオープンデータ関連展示、過去資料の著作権フリー公開に合わせ

「オープンデータ活用術」ミニ展示の様子

「オープンデータ活用術」ミニ展示の様子

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 大阪市立中央図書館(大阪市西区北堀江4)2階で現在、「オープンデータ活用術」をテーマにしたミニ展示を行っている。大阪市立図書館が提供するデジタルアーカイブの紹介や、オープンデータ関連本、画像加工ソフトの解説本などを展示している。

現物は図書館の「貴重倉庫」で大切に保管されている

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 同展示は、大阪市立図書館が整備するデジタルアーカイブのうち、著作権の切れた昔の写真や絵はがきなどのコレクションの画像を「オープンデータ」として3月2日に提供開始したことを受けて行っているもの。

 市立図書館では1996年度より「大阪市立図書館イメージ情報データベース」を整備。大阪の昔の写真や絵はがき、古文書などの画像データを図書館内の利用者端末に限り公開。その後、2001年度にはホームページ上での公開を始め、2014年には画像データの検索機能を充実させ「大阪市立図書館デジタルアーカイブ」としてリニューアルした。現在約2万8000点を公開しており、そのうち7000点弱が「オープンデータ」として利用できるようになった。オープンデータに指定されているものは、デジタルアーカイブの詳細画面の注釈欄に「CC-BY」と記載されている。

 これらのオープンデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC-BY)として提供されるため、出典などを明示することを条件に、画像の加工や商用利用、再配布などを事前許諾なしに行える。提供するのは、「浪花(なにわ)百景」などの錦絵、浄瑠璃本、百人一首文庫、昨年8月に国の重要文化財の指定を受けた「間重富・間家文庫」などを含む、古文書、写真、絵はがき、引き札、芝居番付など江戸時代を中心とした7000点弱の資料、約13万枚のJPEG画像データ。1枚の画像サイズは横1000~1200ピクセルで、データ容量は200~400キロバイト程度。

 既にオープンデータの利用者からは、「大阪の歴史について書いているブログで、昔の大阪の画像を使った」「缶詰めの缶に昔の新世界の写真を貼り付けて植木鉢を作った」などの声が寄せられているほか、オープンデータ関連イベントの参加者からは「地図上に昔の大阪の画像をプロットしたい」などの声も上がっているという。

 開館時間は、平日=9時15分~20時30分、土曜・日曜・祝日=9時15分~17時。毎月第1・3木曜は休館。同展示は4月12日まで。

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