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北堀江に集中!?広域なんば圏の人気ロールケーキ
話題のスイーツ、ご当地ロールケーキを徹底研究

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ロールケーキ集合
■スイートファクトリー モンシュシュ.K「堂島ロール」(1,200円)

 堂島に本店を構える「モンシュシュ」は、購入まで1時間も待つことがあるという人気洋菓子店。オーナーの金美花さんが南堀江を通りかかった時に、おしゃれでのんびりとした街の雰囲気が気に入り、2号店「スイートファクトリー モンシュシュ.K」をオープンした。オープン1年を過ぎた現在では、本店同様に「堂島ロール」を求める人々が行列を作る。店舗のある南堀江3丁目は、堀江の中でも住宅地に位置しており、来店客は近隣に住む主婦やファミリー層が多い。

大阪・堂島で人気の「モンシュシュ」が南堀江に2号店

堂島ロール 「堂島ロール」は、北海道産生クリーム数種をブレンドしたオリジナルの生クリームを、たまご風味のふわふわした生地でたっぷり包み込んでいる。クリームはミルク風味の柔らかな味で甘すぎず、男性にも食べやすいようだ。

編集部A(男性):クリームがミルク味でおいしい。どんどん食べられる。
編集部B(男性):クリームたっぷりだが、あっさりしていて食べやすい。
編集部C(女性):見た目もかわいい。口の中でとろける。

堂島ロール 南堀江店での焼き上がり時間は10時と15時の1日2回。各回100本限定で販売を行う。1人3本まで一度に購入することができるので、2~3本まとめ買いする人も多い。知名度があるだけに、「堂島ロールを買ったこと」に満足感を感じている購入客も多そうだ。

スイートファクトリー モンシュシュ.K
住所:大阪市西区南堀江3-12-24
TEL:06-6537-6587
営業時間:10時~20時(月曜定休)

■8b DOLCE(エイトビードルチェ)「8bロール」(1,200円)

 四ツ橋駅から徒歩1分の好立地に、昨年9月オープンしたカフェ「8b DOLCE(エイトビードルチェ)」。老舗カフェ「ダイニングカフェ 8b」がオープン10周年を迎えるに当たり、オーナーの兼子栄治さんが「堀江を代表するスイーツを作りたい」と思いオープンしたスイーツ店。なんば経済新聞でもオープン直後に記事として紹介したが、今なおアクセスランキング上位に入ることもある注目店だ。

北堀江にカフェ新店-生ロールケーキと「堀江バウム」が人気に

8bロール 「8bロール」は、純度の高い北海道産の生クリームをもちっとした生地で巻いた、さっぱりとした味が特徴のロールケーキ。「堀江バウム」とともに同店の看板メニューになっている。見た目は「堂島ロール」に似ているという印象。

編集部A:堂島ロール同様、ミルク味のクリームが食べやすい。
編集部B:クリームが口の中で溶けていく感じ。
編集部C:クリームはさっぱりとした味。スポンジがしっとりしている。

8bロール 店舗にはカフェを併設しており、店内でゆっくりと味わうこともできる。駅が近いことから仕事や買い物帰りに立ち寄る人も多く、兼子さんは「お父さんやお母さんが家族のために、特別なものとしてではなく気軽に買って帰れるようなスイーツにしたい」と話す。

8b DOLCE
住所:大阪市西区北堀江1-4-5 8bBLD
TEL:06-6533-1230
営業時間:テークアウト=10時~23時、カフェ・バー=11時30分~22時30分

■ル・ピノー「丹波“栗”和ロール」(945円)

丹波栗和ロール 玉造店や阪神百貨店内にも出店している北堀江の老舗洋菓子店「ル・ピノー」。「丹波“栗”和ロール」は「北堀江和ロール」とも称され、箱を開けると栗のまろやかな香りが漂う。やわらかい生地に、細かく刻まれた栗とクリームを巻きこんでいる。

編集部A:栗の味がまったりとしていて濃厚。
編集部B:栗がたくさん入っており、香りが良い。
編集部C:「栗好き」にはたまらないロールケーキ。ボリュームがあって満足できる。

ル・ピノー 北堀江本店
住所:大阪市西区北堀江2-4-12
TEL:06-6531-1284
営業時間:9時~21時

■村嶋「和(やわらぎ)ろーる」(1,050円)

和ろーる 「洋」の要素も取り入れた和菓子を製造・販売する「村嶋(MURASHIMA)」。静かな北堀江に位置する店内には品の良い和菓子が並ぶ。「和(やわらぎ)ろーる」は、同店が「米粉を使用した『米ロール』に加賀の棒茶を加えた新しい味覚」と称するように、和と洋がほどよくミックスされた和風ロールケーキだ。

編集部A:カステラのような生地で和菓子のようなロールケーキ。
編集部B:和の風味で、味も見た目も落ち着いた印象。
編集部C:和菓子屋さんらしく、箱や包装も重厚な感じ。「小豆」と合いそうな和風の味。

村嶋(MURASHIMA)
住所:大阪市西区北堀江2-7-4
TEL:06-6536-1514
営業時間:10時~19時

■アンリッコ「純生ロール」(750円)

純生ロール 地下鉄「西大橋」駅のすぐ前、長堀通りに面する静かな場所に位置しており、店内奥にはカフェを併設する。色とりどりのケーキとともにショーケースに並ぶのは「純生ロール」。やわらかなスポンジで産地直送のクリームをくるくると巻いたオーソドックスなロールケーキで、甘めでまろやかなクリームが特徴。750円というコストパフォーマンスも支持を得ているよう。

編集部A:クリームが甘くてまろやか。
編集部B:クリームは多くないが、甘さを考えるとちょうど良い量。
編集部C:シンプルで食べやすい味。箱がなかったので持ち帰るのが大変だった…。

パティスリー&カフェ アンリッコ
住所:大阪市西区北堀江1-20-5
TEL:06-4391-6012
営業時間:10時~20時30分

■北堀江に多い洋菓子店。堀江とロールケーキの深い?関係

スイートファクトリーモンシュシュ.K 今回食べ比べした5店舗のうち、モンシュシュを除きいずれも北堀江に店舗を構える。モンシュシュも住所は南堀江だが、北堀江との境目にほど近いことを考慮すると、ロールケーキを看板メニューとする洋菓子店は南堀江ではなく北堀江に多いことが判明。また、堀江の中心街からは少し離れ、「なにわ筋」より西側のエリアに多いことも分かった。

8bDOLCE 南堀江は、メーンストリート「立花通り」を中心に、ファッションブランド、雑貨店、カフェなどが立ち並ぶ「ハイセンスな街」として知られている。この一帯を訪れるのは、主に買い物を目的とした若者が多く、彼らは街を回遊する。このため飲食店といえば、カフェやダイニングなど、買い物の合間や後にゆっくりと休憩ができるような店舗が多い。これに比べ北堀江はギャラリーやセレクトショップなどが点在するが、南堀江ほどの店舗数はなく、むしろマンションや古くからあるオフィスなどが数多く存在している。

 堀江は東西に広く、西に行くほど人々の生活が伺える住宅地が広がっている。スーパーや公園なども多く、静かな住環境であることから大阪市内でも人口の増加が著しい地域の一つだ。このような地域では、家族や会社への手土産としてテークアウトでスイーツを購入する人が多く、また近隣で生活していることから定期的に店舗に訪れる。客層は30~60代と、「おいしいもの」を知っている人たちだ。

■心斎橋にも魅力的なロールケーキが続々誕生

心斎橋チーズロール このほかにも広域なんば圏には個性的なロールケーキが点在する。心斎橋筋商店街内の「パティスリー・セイ ロワン スタージュ」(中央区南船場3、TEL 06-4963-5111)で販売するのは、チーズケーキとロールケーキを組み合わせた「心斎橋チーズロール」(1,300円)。各メディアで数多く紹介されたこともあり、午後には売り切れてしまうことも多い人気商品。

 東心斎橋にオープンした「ボンヌ・ブーシュ 心斎橋店」(中央区東心斎橋2、TEL 06-6212-3203)では、「はちみつロール」(1,200円)をはじめ、季節のフルーツを使用したロールケーキを販売。高島屋大阪店地下の「パティスリー MIYAMOTO タカシマヤ大阪店」(中央区難波5、TEL 06-6631-1101)の「いちごロール」(1,575円)は1日3回、各20本限定で販売する。そごう心斎橋本店では、人気ロールケーキを集めた「ロールケーキフェア」も開催された。

ロワン スタージュの「心斎橋チーズロール」、幅広い客層に人気 東心斎橋に洋菓子店「ボンヌ・ブーシュ」-夜の手土産需要も そごう心斎橋本店で「ロールケーキフェア」-期間限定・日替わり出店も

■「ご当地ロール」がロールケーキ人気をけん引

 このように、大阪では「ロールケーキ」がじわじわとしたブームになっている。ネーミングに注目してみると、「堂島ロール」「北堀江和ロール」「心斎橋チーズロール」、大阪府下に目を転じると「クリームキッチン」(北区)の「天神ロール」、「GOKOKU」(吹田市)の「北摂ロール」などネーミングに土地名が入る「ご当地ロール」が多数存在しており、ロールケーキ人気を支えている。

 堂島ロールはご当地ロールの火付け役とも言われおり、心斎橋チーズロールを考案したパティシエの西園誠一郎さんは「インパクトのある名前を付けたかったのと、ご当地ロールブームにあやかって命名しました(笑)」と本音をもらしている。

 口コミサイトやブログなどでも、「味は、堂島ロールよりもまったりとして…」「堂島ロールと比べると…」「堂島ロールと似ていて…」などのコメントをよく目にするように、まだまだ「堂島ロール」の存在が大きいことは確かだが、今後どんな新たなヒット作が生まれるのか楽しみだ。堂島ロール