ファッション専門学校「エスモードジャポン 大阪校」(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6539-5555)で2月21日、卒業コレクションを発表するファッションショーが行われた。
エスモードは、1841年にパリで創設された世界最古のファッション専門教育機関。国際性を教育理念の一つに掲げ、世界14カ国に21校を開設している。大阪校は1994年に開校、約280人の学生が所属しており、昨年11月には1階のロビースペースにアートスペース「ギャラリーエフェメール」をオープンした。
14回目の開催となる同コレクションでは、「MONOPOLY(モノポリー)」をテーマに3年生46人が全22ブランドを発表した。「PLAY」や「進化するボディー」「ZOMBIE NURSE」など独自にテーマを設けた22ブランドは、デザインを学ぶ「スティリズム」専攻の学生と、パターンと縫製を学ぶ「モデリズム」専攻の学生が1つのチームを構成し、ブランドのコンセプトからテーマ、ショーの演出に至るまで1年間かけて共同で制作したもの。コレクションの前には、デザイナーなどファッション界のプロやジャーナリストを審査員に迎えた「卒業審査会」が行われ、この審査に通過したチームのみ卒業と同ショーに出演する権利を与えられる。
約1時間かけて行われたショーでは、プリントや素材などオリジナル生地の制作にも力を入れているという同校の特徴を反映したオリジナル作品が並んだ。同校広報の佐々木尚子さんは「本校では、入学当初から独自の世界観を追求することを学生にたたき込んでおり、その集大成として取り組んだものがこのコレクション。どのチームも想像力を存分に生かし、魅力的なブランドを作り上げてくれた」と振り返る。