スイスホテル南海大阪(大阪市中央区難波5、TEL 06-6646-1111)は2月24日、大阪市内の企業や旅行会社など111社の担当者300人を招待して「バンケットフェア」を開いた。
同フェアは、企業、旅行会社、学校、各国政府観光局などのMICE(Meeting=会議・研修、Incentive=招待・視察、Convention=学会・国際会議、Exhibition=展示会の4つの頭文字を取った造語)担当者を招き、ホテル施設を体験してもらうことで主に新規の法人顧客の獲得を目指すもの。在阪の外資系ホテルでは初めての試みとなる。複数の宴会場に、会議、立食パーティーなど複数のスタイルでのセットアップを展示し、料理も実際に試食してもらった。
同ホテルレベニュー&マーケティング部セールス担当部長の田中一徳さんは「法人需要はリピート客のみに頼ると売り上げが目減りしていくため、新規客の獲得を目的にフェアを行っている。過去に問い合わせや見積もり依頼があったが成約に至らなかった法人を中心にお招きした」と話す。フェア中に仮予約が複数入るなど「想像以上に手応えがあった」という。
フェアでは、35階の3つの宴会場にエグゼクティブ向けのミーティングやディナーのセットアップを展示したほか、8階の2つの宴会場には大規模な会議や立食パーティーの模様を再現した。宴会副部長の早嵜慶一郎さんは「昨年の1月は不況のため宴会需要は少なかったが、今年は持ち直している。社内向けの忘年会は予算を下げることもあるようだが、顧客を招いたパーティーなどの需要は戻ってきているようだ」と期待を寄せる。