南船場の「ギャラリー・アビィ」（大阪市中央区南船場2、TEL 06-6261-7383）で現在、撮影旅行に参加した14人の作品を展示する「ビバ☆撮影旅行展」が行われている。

参加者が持ち寄った作品集も充実

　9月19日・20日に開催した1泊2日の撮影旅行は、開業当初から続く恒例企画。これまでは「廃校になった校舎を再利用した簡易宿泊施設」を利用していたが、6回目を迎えた今年から普通の宿泊施設に変更。名前を「撮影合宿」から「撮影旅行」に改めた。団体行動が基本の撮影旅行では、同じような作品が並ぶ可能性があるため、撮影した作品を展示しない場合が多いが、「これは撮影旅行と展示が一緒になった、ほかにちょっとない企画」（同ギャラリー代表の吹雪大樹さん）。

　大阪から電車とバスに揺られること1時間半、今回の目的地は「きれいな海といい風景を堪能できる」和歌山県・和歌浦。国民宿舎に宿泊した一行は近くのビーチや動物園で撮影を行った。「写している場所は一緒なのに、かぶっている写真は一つもないのが、この企画展の面白さ。同じシチュエーションで撮れば、同じ写真が撮れるわけではない。写真には、カメラの違いや感性の違いが表れることを実感してもらえたら」と吹雪さん。

会場には、旅行中に利用した乗り物の窓から見た風景写真ばかりを集めた大崎テツアーノさんなど、14人それぞれの個性が光る作品を展示する。「1人1,000枚以上は撮った」という写真は、展示以外にも作品集で楽しむことができるほか、旅の始まりから終わりまでを写真と映像でまとめたユースケさんの作品も併せて展示する。吹雪さんは「作品を通して来場者も楽しい時間を『追体験』してほしい」と話す。

　開廊時間は12時～19時。入場無料。今月24日まで。