南堀江・萬福寺で昼下がりのイベント-ショップ展開や作品展など

会場となるのは、400年以上の歴史を持つ南堀江の寺「萬福寺」(写真は4月に同寺で行われた「花まつり市」の様子)

会場となるのは、400年以上の歴史を持つ南堀江の寺「萬福寺」(写真は4月に同寺で行われた「花まつり市」の様子)

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 オンラインショップ「SAi」と、南堀江でオルタナティブスペース「Pulp」を運営する「Pulp Pictures」の共同イベント「SAi TON 萬福DAY(サイトンマンプクデェイ)」が7月10日、南堀江の萬福寺(大阪市西区南堀江1)で行われる。

昨年10月に行われたSAi主催のイベントの様子

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 今年1月にオープンしたSAiは、心斎橋で美容室「あたまとかおFLY」(中央区東心斎橋1)を営むSURさんが、「髪を切らせてもらっている人の中に個人で活動している方が多かった」ことから、志を同じくする12のブランドを集めて始めたもの。ショップには、手作り雑貨から洋服、アクセサリー、菓子まで「暮らし(衣食住)に密着した」商品が並ぶ。

 「実店舗がなかったので、SAiの商品を見てもらう、知ってもらう機会を作りたかった。ただの展示会というよりは、食事も音楽もあるみんなが楽しめるイベントにしたかった」というSURさん。昨年10月に「芝川ビル」(中央区)の屋上で開いた初回イベントには360人が訪れ、今年5月には「地下一階」(中央区南船場1)で20~30代をターゲットにしたパジャマパーティーも開催した。「イベンターではないので、あくまでも自分たちが行きたくなるようなイベントを企画している。毎回『もうやらない』と思うぐらい準備は大変だが、イベントがきっかけになって新たな人のつながりができたり、自分が髪を切らせてもらっている人が目の前で活躍したりしている姿を見たりすると、やはり開いて良かったと思う」と笑顔を見せる。

 今回は、「子どもからお年寄りまで、一人でも多くの人と心地よさを共有できるようなイベントにしたかった」というSURさん。そんなときにに出会ったPulp Picturesのメンバーの、「街のいろいろなコミュニティーをつなげる空間を作りたい」という「心意気に感動」し、初の共同イベントを開催することに。「目の前に公園やお店といった『逃げ場』のあるお寺の立地がとても自由な感じで、SAiらしい『心地よさ』や『ゆるさ』のあるイベントが、ここなら実現できると思った」と話す。

 当日は、大阪や神戸、奈良、丹波篠山など県内外から多国籍料理や、野菜、古本、雑貨、切手、洋服、占いなどの店が出店するほか、ライブやDJパフォーマンス、神奈川で地域に根ざした活動を続ける中山陽太さんが、プロジェクターを使って「これからどう生きるのか」を考えるトークセッションを行う。同寺と背中合わせに立つPulpでは、平面や写真、陶芸などアーティスト9組による作品展も同時開催。

 SURさんは「ネット社会だからこそ、実際に顔を見て話す大切さがあると思う。自分たちのイベントに限らず、地域とつながる場所、風通しのいい場所、みんなが楽しめる場所を大阪にもっと増やしていきたい。イベントに参加した若い世代の人たちにそうした思いを引き継いでいってもらえたら」と期待を込める。

 開催時間は12時~17時。入場料は1,000円(18歳以下は無料)。雨天決行。

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