高島屋大阪店などが入居する南海ビルの北側に、南海電鉄と泉北高速鉄道の駅名がデザインされた工事用仮囲いパネルが出現した。
パネルは、南海電鉄と南海都市創造が推進する、南海難波駅を中心とする南海ターミナルビルの再生計画の1つである、南海ビル美装化改修工事に伴い設置されているもの。縦=約30メートル、幅=約85メートルのスペースに374枚のパネルが順次設置され、来年4月までの約5カ月間、「ミナミの玄関口」を彩る。
デザインのコンセプトは、「南海電鉄主要3線のラインカラーで沿線の海・山・空の3要素をイメージした背景に、南海電鉄99駅と泉北高速鉄道5駅の全駅名を記載し、すべての人に向けメッセージを発信する」(同社)。駅名をランダムに配置することで「遊び心」を表現し、遠景で全体を美しく装飾するグラフィックのデザインを採用した。さらに、消防と警察の標語を掲げ、「安心で安全な街づくりへの貢献を目指す」(同社)という。
南海ビル美装化改修工事は、「伝統と先進」をコンセプトに、1932年竣工当時の装飾物の復活やネオルネサンス風デザインの外壁の美装化などにより、現在の「風格ある」建物外壁デザインを保存・再生し、良好な都市景観を形成することを目的に今年8月に着工。2009年秋の完成を予定している。
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