大阪・道頓堀川で7月13日、難波八阪神社（大阪市浪速区元町）の夏祭り神事「道頓堀川船渡御」が行われた。

　「道頓堀川船渡御」は、同神社が「夏祭り」の一環として行っているもので、同日18時30分に湊町の船着き場で氏子らが船に乗り込み出発。日吉橋、日本橋を経て船着き場に戻る約5キロの距離を約2時間かけて巡幸した。

　直前まで強く降り続いてた雨は、同神事が始まると少し弱まり、戎橋には次第に人が集まり始めた。今年は、「とんぼりリバーウォーク」の両岸に1200のちょうちんが設置されており、巡行する船を照らし、その風景を写真に収める観光客の姿も見られた。

　「道頓堀川船渡御」は、江戸時代には大阪天満宮の天神祭と並び盛大に行われていたと伝わるもので、江戸時代中期以降に途絶えていたものを、氏子や地元企業の支援により、2001年に230年ぶりに復活。復活初年度は神事船1隻と、どんどこ船2隻の計3隻の構成だったが、回を重ねるごとに参加船舶が増え、12回目の開催となる今年は、参加船舶やどんどこ船、補助船のなど計22隻が参加した。