大阪・アメリカ村のアートギャラリー「阪神高速ミナミ交流プラザ Loop A(ループ エー)」(大阪市西区南堀江1)で2月18日、通信制高校に通う高校生による「人生初のアート展」が始まった。協力は、NPO法人「D×P(ディーピー)」(大阪市城東区)。
アメリカや中国などMIXしたファッションカルチャーと映画をイメージした絵
同法人は、高校卒業後の若者がニートになることを防ぐことを目的に、通信制高校の生徒を対象としたキャリア教育授業を行っている。代表の今井紀明さんは「学校に通学する頻度が低く、さまざまな大人と話す機会や相談できる友人をつくる環境が少ない。将来の進路や職業について深く考えてもらえるように、生徒の社会との交流の場をもっと増やしたい」と、生徒による個展開催を決めた。
同展では、通信制ECC学園高等学校(本校=滋賀県高島市)1年生の柄本賢治さんが、アクリル絵の具や油性ペンなどを使って描いた絵13点を展示している。制作期間は約2カ月。「自分の好きな物を描いた」と話す柄本さんは、幼少のころから音楽や絵を描くことが好きで、さまざまな映画や、ファッションカルチャーをミックスさせたインパクトのある作品を仕上げた。
人生初の個展を開く柄本さんは「描いた時と、飾った時では絵が違って見える。こんな機会をくれてうれしい」と話す。今後は、語学を勉強して、海外でさまざまな文化に触れ、将来は物作りに関わる仕事に就きたいという夢を持つ。
今井さんは「活動の機会を増やし、挑戦力を身に付けてもらい、生徒自身が可能性を見つけて社会に出て行ってほしい」と話す。
開館時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入館無料。今月24日まで。