大阪市立中央図書館(大阪市西区北堀江4)は現在、本の汚れなどを取る「ブックシャワー」を試験的に設置し、無料開放している。
図書館の本は不特定多数が手に取るため、インフルエンザやノロウイルスなど環境汚染やウイルス伝染に配慮し、図書館運営を支援する図書館流通センター(東京都文京区)の協力を得て1階児童室に設置した。大阪府下では寝屋川市立寝屋川市駅前図書館、摂津市立図書館、摂津市立鳥飼図書センターに導入した事例があるが、大阪市内の市立図書館への導入は初めてという。
本をブックシャワー内のスタンドに立て掛け、扉を閉めてボタンを押すと約45秒間、紫外線(253.7ナノメートル)による殺菌、送風によるページ間に挟まった髪・ゴミなどのホコリ取り、純植物性アロマによるタバコ、ペットなど臭いの消臭を行う。
同図書館の利用サービス担当・宮田英二さんは「ブックシャワーにより、ウイルスもほぼ取ることができる。ポスターなどを作り、認知を高め、利用を増やしていきたい」と話す。
開館時間は9時15分~20時30分(土曜・日曜・祝日は17時まで)。第1・第3木曜は休館。ブックシャワーの試験設置は3月31日まで。