大阪市西区選挙管理委員会では、4月12日に行われる統一地方選挙の投票を呼び掛けるため、「小さなポスター」とSNSによる啓発活動を行っている。

カフェのレジに貼られた「小さなポスター」

　これまでの選挙における西区の投票率は大阪市24市の中でも低い傾向にあり、前回の統一地方選挙ではワースト2位の36.4％（市全体＝49.2％）だった。特に西区は現役世代の人口比率が高く、人口増加率において20～40代が高い傾向にある一方で、20～30代の若年層の投票率が低く（31％）、投票率の向上が課題となっている。

　啓発活動は、西区在住在勤のクリエーターチーム「TEAM249」の協力を得て4月1日からスタートしたもの。区長の顔写真に、「行こう！」「Action！」「考えよう！」などの一言コメントと、投票日の「#2015.4.12」と記載した4.5センチ角の小さなポスター（シール）を作成し、区役所などの区内各公共施設のほか、若者の往来が多い堀江エリアの飲食店や物販店、イオンモールなどで掲出している。

　ポスターを見た人が「何だろう？」「この人は誰？」などと興味を持ち、ツイッターなどでハッシュタグ「#2015.4.12」を使って拡散されることで話題が広がることを期待しており、これまで区民から「面白い取り組みだ」などの反応があったという。ツイートがあった際には、区長公式ツイッター（@osaka_nisikucho）でリツイートし、投票を呼び掛けている。

　同区担当者は「トライアルで初めての試みのため手探りで行っているが、注目していただいているという手応えを感じている。例えば『シネ・ヌーヴォー』さんのツイートを、フォロワーの方がリツイートしてくれるなど、拡散していっている様子を感じている」と話す。