近畿日本鉄道は5月13日、来春スタートする阪神電鉄との相互直通運転をPRするラッピングトレインの運行を開始した。
両社の相互直通運転により古都・奈良と港町・神戸が乗換なしで結ばれることで、関西圏に新しい東西交通網が誕生する。ラッピングトレインは、人・文化などの新しい交流の始まりを「つなぐ・ひろがる・ときめく」のコピーで表現するとともに、車体には青色と黄色の蝶がたくさん飛び交う様子が描かれている。
車体の側面には、「2009年春近鉄・阪神直通運転・阪神三宮-近鉄難波-近鉄奈良・のりかえなしで奈良へ、神戸へ。」と記されており、列車を待つ乗客や沿線住民に相互直通運転のスタートをアピールしている。
ラッピングトレインは、近鉄難波駅~近鉄奈良駅間や京都駅~天理・橿原神宮前駅間で、「阪神なんば線」が開業する来年春ごろまで運行される予定。
現在、阪神電鉄と西大阪高速鉄道が阪神なんば線(西九条~近鉄難波間3.4キロメートル)の整備を進めており、同線の開業とともに、阪神三宮駅~近鉄奈良駅間で阪神電車と近鉄の相互直通運転を開始する。神戸と奈良が1本のレールでつながることで、神戸方面から大阪ミナミの繁華街である難波、さらには奈良方面へのアクセスが大幅に改善され、大規模開発が進む難波地区との相乗効果が期待されている。
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