道頓堀商店会(大阪市中央区道頓堀1)とJTB西日本(久太郎町2)は10月26日、道頓堀を「世界に誇る観光地」へ発展させるための取り組みとして「エリアマネジメント分野の連携に関する協定」を締結した。
1日約10万人が訪れ、多いときは13万人を超える観光客が訪れるという道頓堀。同商店会は、2015年に道頓堀川開削400年を迎えたことをきっかけに、100年後もにぎわい続けるためのまちづくりプラン「道頓堀500」を制定し、「品格のあるまちの維持」「『エンターテインメントのまち大阪』の象徴であり続けること」などの方針を掲げて街づくりに取り組んでいる。同社は国内外に地域の魅力を伝える「地恵(ちえ)のたび」などの地域交流事業を行っており、観光客の「爆買い」を代表する「モノ消費」から、経験を通して楽しむ「コト消費」への変化から、観光の視点から街全体の価値を高める取り組みとして連携に至ったという。
両社は道頓堀を「食とエンターテインメント」をテーマにした「魅力開発」、多言語サービスやスマートフォン決済システムなどの「利便性向上」、ブランド力向上や発信力の強化を目的とした「連携事業」の3本柱で連携事業を行う。「道頓堀ZAZA」(道頓堀1)や「角座」(道頓堀1)での「道頓堀お笑いLIVE観覧券」や「アメちゃん詰め放題」や「きつねうどん宅配サービス」などユニークなプランが付いた「道頓堀エンタメ満喫クーポン」、若手芸人の解説で道頓堀を巡る「地恵のたび道頓堀」などの取り組みを行う予定。
新しい観光コンテンツとして、せりふを発しないノンバーバルのミュージカル「ゴッタ」のロングラン公演を2018年春にスタートする。道頓堀を舞台に、たこ焼き、串カツ、ラーメンなどをモチーフにしたキャラクターが登場。「ゴッタ」は「ゴッタ煮」に由来しており、さまざまな食や文化が混じる様子をパフォーマンスで表現するという。
同社の光山清秀社長は「大阪観光の看板である道頓堀のこれからの100年のために参画した。長く愛される道頓堀に向けて、当社のノウハウを生かして連携していけたら」と意気込む。