あいまいさが魅力-南船場のギャラリーで「トイカメラ」の作品展

「あいまい」さが魅力だというトイカメラを使って撮影した作品を展示

「あいまい」さが魅力だというトイカメラを使って撮影した作品を展示

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 ギャラリー・アビィ(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6261-7383)は6月3日より「トイカメラ写真月間2008」を開催、トイカメラで撮影された作品の展示を行っている。

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 トイカメラとは、「Toy(おもちゃ)」の「Camera(カメラ)」のことで、構造や機能がシンプルな「半人前」のカメラ。ロシアや中国などで生産されているものが多く、現在では「気軽に始められるフィルムカメラ」として30~40代女性を中心に幅広い層の間でブームになっている。風景などを「鮮明」に写すというよりは、「あいまい」に写し出すのがトイカメラの特徴。「一見『設計ミス』のようなカメラだが、それが逆にデジタルカメラとは違う、味のある写真が撮れるのが魅力」と同ギャラリー代表の吹雪大樹さん。

 毎年恒例となっている同展は今回で4回目。週ごとのテーマに沿った一般公募作品を展示する。1週目(6月3日~8日)は「ホルガファミリーの系譜」と題し、中国製トイカメラ「ホルガ」で撮影された写真を展示。群馬や沖縄など遠方からの応募もあり、会場には各参加者による個性的な作品が並ぶ。機種やフィルムにより作風は異なるが、全体的に「やわらかい」印象のものが多い。2週目(~15日)のテーマは「ピンホール&ポラロイド」、3週目は「トイカメラバトルロワイヤル」(~22日)、4週目(~29日)は「ロシアの国宝?LOMO LC-A」。

 吹雪さんは、大阪市内のビデオ制作会社にテレビカメラマンとして勤務した後、デザイン専門学校講師を経て偶然トイカメラに出会った。当時数少ない「ホルガ」を使用する写真家として注目され、2005年にギャラリーを開設。通常のギャラリーとは異なり、個展開催よりもギャラリーからテーマを出して作品を公募することが多い。気軽に参加できる「敷居の低い」(吹雪さん)ギャラリーを目指すという。

 吹雪さんは「いきなり『個展』は難しいという方にも、まず応募してもらってここで展示し、今後のステップアップの手段としても使ってもらえたら。面白いテーマを企画し、出品しやすく見に来やすいギャラリーにしたい」と意気込みをみせる。

 開催時間は12時~18時30分。月曜休廊。今月29日まで。

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