アメリカ村の「三角公園」で6月7日・8日、アートパフォーマンスチーム「人間」による「十人の巨大父展」が開催された。公園のあちこちに「巨大な父」の頭部のオブジェを設置、公園を訪れた人々は面白そうにオブジェを眺めたり、携帯電話で写真を撮影したりしていた。
同イベントは、社会起業家を目指す若者グループ「スマイルスタイル」(大阪市西区)が企画したもの。アメリカ村の活性化と若い表現者を応援する目的で、「今日だけは、ぼくの公園プロジェクト」として開催するもので、昨年12月に続き2回目。「ぼくの公園」のコンセプトにちなみ、パフォーマンス期間中、公園にはパフォーマーの名前が付く。
パフォーマンスを行った「人間」は、プランナーやデザイナー、プログラマーなどさまざまな仕事をしている6人のグループ。父の日が近いこともあり、実在する人物をモチーフにした「雑貨屋の父」「売れない俳優の父」「タクシードライバーの父」など「10人の父」の頭部を製作した。頭部にはQRコードが取り付けられており、携帯電話でアクセスするとモチーフになった人物にメッセージを送ることができる仕組みになっている。
「人間」代表の花岡洋一さんは「アメリカ村の中心でパフォーマンスができてうれしい。若者が集まる街なので、携帯電話で写真を撮ってもらえるような、好奇心をかき立てる展示にした。父は巨大で、家族を支えてくれていることが表現できたら」とパフォーマンスについて語る。
スマイルスタイル代表の塩山諒さんは「若者が自由に表現できる場を、今後も提供していきたい」と話している。
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