3Dプリンターを使って造形した作品展「3Dプリンターアート展」が9月26日、大丸心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1)北館12階の滝の広場で始まった。
「若いアーティストや分野を応援したい」という思いから、同店が無料で広場を貸し出して実施するもの。同店で3Dプリンターを扱ったアート展は初めて。催事担当の池田和寿さんは「今はまだ珍しい3Dプリンターだが、今後は必ず定番化する。人間の手ではなかなか作れないものも可能にしているアート作品を見てもらいたい」と話す。
会場には、東京や大阪、奈良、京都などの3Dアートクリエーターたちがデザインした全14作品が登場。オリジナルのキャラクターやフィギュアなどのほか、約50センチの「戦艦大和」を再現した作品など。最新式のフルカラー3Dプリンターを用いることで、多彩な色での造形を可能にした作品も7作品登場する。
会場では3Dプリンター体験も。スマホかデジカメで撮影した画像を直径約3センチのペンダント型レリーフに出力する様子を見ることができる(28日~30日の13時~16時、体験無料、所要時間約60分)。会期中はクリエーターが随時2~3人常駐し、作品に関する話を聞くことができる。
同展に出展している、奈良県明日香村のお土産品を3Dアートで制作している西川勝博さんは「アイデアが浮かんだら、すぐに実現することができるのが魅力」と話す。東京の3Dアートクリエーターの福井信明さんは「4~5年前に一度ブームがあったが、その時は使い方が難しく広まらなかった。近年は、簡単なアプリケーションが出てきたことで門戸が広がり、どんな人でも作りやすくなった。このアート展をきっかけに、普及につながったら」と意気込む。
開催時間は10時~20時30分(最終日は18時まで)。今月30日まで。