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南堀江の寺で「お坊さんによる人生相談」 就業支援の一環で

初日の人生相談を担当した、成徳寺(丹波市)の河合宗徹住職

初日の人生相談を担当した、成徳寺(丹波市)の河合宗徹住職

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 「お坊さんによる人生相談」が11月12日、萬福寺(大阪市西区南堀江1)で始まった。

就労支援を手がけるHELLOlife代表理事の塩山諒さん

 就業支援を手掛けるNPO法人HELLOlife(西区)が行う社会実験「お寺deハレバーレ!」の一企画として行われているもの。この社会実験は、働くことに悩みを抱えている15~44歳以下を主な対象に、「お坊さんによる人生相談」「キャリアカウンセラーによるお仕事相談」「2日間の短期集中型の就活サポートプログラム」「人を思いやるコミュニケーション講座」など、14講座を開講。既存の就業支援ではアプローチできなかった層の取り込みや、参加者の就業意欲が向上したかなどの検証を目指す。

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 「お坊さんによる人生相談」は、13人の僧侶が、仕事、恋、人生など、あらゆる悩みの相談に応じる。事前予約で8割以上の予約枠が埋まる人気ぶりで、20代後半~40代で職場の人間関係で悩んでいる人などからの悩み相談が多いという。会期中、連日相談に応じる。料金は500円。

 社会実験を行うHELLOlifeは、就職支援施設「ハローライフ」を自主運営するほか、厚生労働省の「大阪府地域若者サポートステーション」、大阪府の就業支援施設「OSAKAしごとフィールド」の運営を受託するなど、さまざまな取り組みを行っている。今回、従来の活動では情報が届かない層に向け、「寺」という身近な存在を使った就業支援を思い付いたという。

 代表理事の塩山諒さんは「大阪市の労働力人口のうち若者(15~39歳)の半数は契約社員、フリーターなどの非正規雇用で、年収が低い」と指摘。正規雇用でも収入の低い人もいるため、以前から行っている就労支援に加え、居住する家の提供、家賃などの固定費を下げる取り組みなどを通じて、年収が低くても豊かな生活ができるような支援も行っている。今回の社会実験も、生活の質向上につながればと期待する。

 社会実験は11月18日まで。開催時間は10時~18時(14日のみ22時まで)。空きのある講座は前日の18時まで電話(TEL 06-6147-3286)で参加を受け付ける。