豚骨ラーメン店を展開する「一蘭」(福岡県福岡市)が8月8日、「100%とんこつ不使用ラーメン専門店 一蘭 なんば御堂筋店」(大阪市中央区心斎橋筋2、TEL 06-6211-2601)をオープンする。
1960(昭和35)年、豚骨ラーメン専門店として福岡県に1号店を出店した同社。仕切りで区切った「味集中カウンター」が「隣の人を気にせず食べられる」と話題になり、現在は国内外含め81店舗を展開している。
豚骨を一切使わない業態は今年2月にオープンした西新宿店に続く2店舗目。一蘭としては82店舗目。近くの道頓堀店には多い時で1日約5000人が来店するという。
店内は、壁紙をあえて古びたデザインにするなど昭和の雰囲気を演出した。来店者は食券を購入し、空席案内板を見て着席する。麺の硬さや味の濃さなど7項目について、備え付けのペンで好みを記入して注文する。
広報担当者の佐々木千沙子さんは「注文がペンで完結するので言葉に頼る必要がない。(現在のシステムは)インバウンドを考慮したわけではないが、結果的に追い風になっている」と話す。
主力メニューの「100%とんこつ不使用ラーメン」(1,180円)は原材料に豚やアルコールを使わず、鶏のだしをベースに濃厚な味を実現した。トッピングにはチャーシューの代わりに、牛バラを煮込んだ「追加牛弥郎(ぎゅうやろ)」などを用意する。
今村雄飛店長は「日本人だけでなく、海外の人にも受け入れられる味に仕上げている。ラーメンはもちろん、当店のシステムや空間も気に入っていただけるはず」と話す。
営業時間は9時~23時。