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高野線・汐見橋駅の外壁をアート作品で塗り替え 1900年代のにぎわい表現

新しく外壁が塗り替わった汐見橋駅

新しく外壁が塗り替わった汐見橋駅

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 「汐見橋駅」(大阪市浪速区桜川3)の外壁をアート作品で塗り替える作業が10月4日完成し、お披露目会が行われた。

塗り替わる前の汐見橋駅

 南海電鉄ではこれまでも乗降客数の増加を目指してイベントを実施するなど、沿線の活性化に取り組んできた。今年は浪速区や地域団体が主催する「ナニワ区民まつり」がオンラインで実施されることを知り、出演予定だったデザイン会社「KASHIKA」(同)と今回のイベントを企画した。

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 東側の外壁には人々が横断歩道を渡る場面や、電車が走る様子などを描き、開業して間もない頃のにぎわいを表現した。駅の正面となる北側の外壁には海と高野山、根本大塔を描き、その中央を電車が走り抜ける様子をデザインした。

 KASHIKAの担当者は「コロナ禍で人の往来がなくなり、今までの活力やにぎわいが薄れていく中で、もう一度開通当時の思いやにぎわいを取り戻すというのが大きなプランとしてあった。(駅や街の規模が)小さいながらも頑張っていくんだという力強いメッセージになれば」と話す。

 近隣に住む70代の女性は外壁を見ながら「色合いがすごくきれいですてき」と目を細めた。

 同駅は1900(明治33)年、高野鉄道が道頓堀駅として開業。翌年現在の名称に変わり、高野線の起点駅として利用されてきた。南海電鉄の資料によると、1日の乗降客数は1962(昭和37)年の4528人をピークに、2006(平成18)年には329人まで落ち込んでいた。2009(平成21)年に尼崎駅から大阪難波駅を結ぶ阪神なんば線が開業すると利用する人が増え、ここ数年は600人程度で推移している。

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