複合商業施設「大阪シティエアターミナル」(愛称=OCAT、大阪市浪速区湊町1)が3月23日、開業25周年を迎える。
OCATはJR難波駅再開発計画(愛称=ルネッサなんば)の一環として1996(平成8)年に開業。1994(平成6)年に開業した関西国際空港への大阪市内からのアクセスターミナルとして期待され、当初は直通列車が頻繁に運転されたほか、OCAT内で飛行機の搭乗手続きが行えるなどしていたが、いずれも廃止された。現在はJR難波駅のほかバスターミナル、店舗、オフィス、公的機関の事務所などが入居している。地下4階、地上6階建てで、延べ床面積は約7万9000平方メートル。
新型コロナウイルス感染拡大前は2階のバスターミナルがインバウンドでごった返すこともあったが、今は国内客がほとんどだという。事業部の加藤佳寿美さんは「OCATというとインバウンドのイメージが強いが、近隣の住民やサラリーマンもよく使う」とし、「地元に愛される施設として着実に歩んでいく」と前向きな姿勢だ。4月には新しいカレー店などもオープンする。
開業25周年に当たり、コミュニティーFM「YES-fm(イエスエフエム)」で同施設の魅力を紹介するコーナーを1カ月限定で放送するほか、施設内で落語や卓球教室、マルシェなどの開催を予定している。