大阪ゆかりの商品を販売する催事「大阪ええモン」が2月2日、高島屋大阪店(大阪市中央区難波5)で始まった。
銭湯跡地をリノベーションした銭湯ブルワリー「上方ビール」の商品
2012(平成24)年に始まり今回で21回目の同催事。「『ええモン』のパワーで大阪を元気に!」をテーマに大阪ゆかりの商品や、同店の若手社員と在阪企業が共同開発した商品などを全館で販売する。
地下1階の和洋酒売り場では、銭湯跡地をリノベーションした銭湯ブルワリー「上方ビール」(大阪市東淀川区)と大阪高島屋の限定商品「OSAKA ええモンエール(高島屋限定醸造)」(330ミリリットル=880円)を販売。「コロナ禍で落ち込む大阪のクラフトビール業界を盛り上げたい」という思いから、売場の若手社員が醸造の仕込みから参加した。仕込みに参加した井関洋輔さんは「大阪名物のたこ焼きや串カツなどのソース味に合うすっきりとした味に仕上げた。ラベルも、高島屋のバラをイメージしてピンク色に。大阪らしさを感じてほしい」と話す。
同階の和菓子売り場では、1975(昭和50)年創業の和菓子店「五條堂-GOJODO-」(東大阪市)と同売り場の若手社員が考案した大福で、チョコを使用した「Mt.IKOMA」(481円)を販売。「バレンタインにもっと和菓子を食べてほしい」という思いでイチゴとチョコバナナで仕上げた。デザインは、五條堂の店舗から眺める生駒山の風景をイメージしたという。9日から15日まで。
1階婦人洋品売り場では、大阪を中心に活動する榮川真帆さんが描いた「ミュート」(中央区)の傘やスカーフなどを販売する。デザイン印刷や商品の組み立ても在阪企業の「UNISON」(中央区)が担当した。
6階和食器売り場では、大阪で活動する陶芸家の玉山弘季さんがデザインした食器を販売。割れや欠けが生じた器に漆を使用して修繕する技法「金継ぎ」を施した器も用意する。金継ぎで大阪の「もったいない精神」を表現したという。
企画宣伝部の横澤直美さんは「若手社員の思いを多く取り入れた今回の催事。コロナ禍で大変な状況が続くが、在阪企業やフレッシュな若手と大阪を盛り上げたい」と意気込む。
営業時間は10時~20時。22日まで。