ミナミエリアにある複数の商店街・地域団体が現在、地域の歴史や魅力を発信する音声ガイドの作成を共同で行っている。
現在は千日前に関係する音声ガイドが完成している。「法善寺横丁」「難波センター街」「サウスロード千日前」「竹林寺跡裏通り」「千日地蔵尊通り」など26のスポットについて、地域にゆかりのある人が紹介する。若い人にも聞いてもらおうと一つのガイドは3分前後で完結するよう工夫する。
町中にあるQRコードを読み込むことで専用サイトにアクセスでき、その地域に関わりのある情報が聞ける仕組み。ウェブ企画・制作会社「サイバークラフト」(中央区)が専用サイトを運営し、ミナミのコミュニティーFM「YES-fm」(同)が録音・編集に協力する。
同商店街の会長を務める千田忠司さんは「来年には、QRコードをかざすと昔の画像が出てくる機能もつけていきたい。難波に来たお客さんが『今度は心斎橋のほうに行ってみよう』と足を運び、地域がにぎわうようになれば」と期待を込める。2025年に開催される大阪・関西万博を見据え「多言語対応も実現させたい」と意気込む。
3月には道頓堀や宗右衛門町、7月には心斎橋や船場エリアの音声ガイドが完成する予定。