企画展「人間 栖鳳」が3月9日、高島屋東別館(大阪市浪速区日本橋3)3階「高島屋史料館」で始まった。
戦前の日本画家・竹内栖鳳を「画工」「人間」「画家」の3章立てで紹介する同展。作品や資料など約100点を期間中に入れ替えて展示する。
1章・2章では京都高島屋に「画工」として勤めていた栖鳳の出勤簿や、「高島屋から(別の)注文の品を仕上げるよう朝から再三の催促を受けているので、今日は欠席する」といった内容の手紙など約40点を展示する。
3章では栖鳳の作品にはほとんど見られない人物画「アレ夕立に」を始めとする、昭和・大正時代に描かれた作品を中心に紹介する。毎週土曜14時からは学芸員によるギャラリートークも開催する。
学芸員の高井多佳子さんは「栖鳳は大巨匠ではあるものの、手紙を始めとする文章からは『人間らしさ』も感じられ、共感できる部分もあるのでは」と話す。
同資料館の開館時間は10時~17時。火曜・水曜、5月9日~17日は休館。7月1日まで。