大阪・ミナミの南船場に10月25日、デザートバー「プティカーヴ」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6210-4132)がオープンした。同店はイタリアンレストラン「ワイン蔵厨房 カーヴ」(中央区本町)の姉妹店。
デザートバーはニューヨークが発祥のデザート専門飲食店のことで、パティシエがカウンター内でデザートを作り、その場で盛り付けて客に提供する。国内では東京を中心に広がっているが、「関西では初めてでは」と担当者の小山卓士さん。パティシエとソムリエのコラボレーションで、前菜やメーンなど、フルコーススタイルで提供する。
メニューはパティシエの永田瑛子さんが考案、月替わりで常時10種類程度が並ぶ。季節のフルーツをふんだんに使い、「甘さを控えたスイーツ作りをしている」(永田さん)。秋は柿や洋梨、栗などがメーンで、11月は柿を丸ごとオーブンで焼き上げた「柿のオーブン焼き」や、はちみつをベースにクリームと卵で冷たく固めたデザート「蜂蜜のクレマコッタとレモンのソルベ」など8種類を用意した。メニューにはソムリエが選んだ、それぞれのデザートに最も合うワインも表示している。
コースは前菜のデザートとメーンのデザートが選べ、最後にプティフール(小菓子)とカフェが楽しめる「カーヴコース」(2,000円)とランチタイム限定の「パティシエコース」(1,000円)、カフェタイム限定の「プティカーヴコース」(1,500円)の3種類。来店客は女性が中心で、「女性は少しずついろいろなものを食べたい」(永田さん)という要望に応えて、分け合って食べやすいようにあらかじめ分けて盛り付けることも。
小山さんは「多くの人に楽しんでいただきたいと考え、新業態の店をオープンした。元気のない大阪で新しい店を開くことで、少しでもミナミの活性化につながれば」と話す。
営業時間は11時30分~22時。月曜定休(祝日の場合は翌日)。