なんばパークスで「なんば」を表現するイベント-大阪芸大生らが企画

大阪芸大芸術計画学科の学生らが企画・運営するアートイベント

大阪芸大芸術計画学科の学生らが企画・運営するアートイベント

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 なんばパークス(大阪市浪速区難波中2)7階「パークスホール」で11月7日より、大阪芸術大学の学生らによるアートイベント「Hello!! 大なんば」が開催されている。

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 なんばパークスを運営する南海都市創造(中央区難波5)と大阪芸術大学(南河内郡)は、「ミナミの文化活性化」「学生によるアートコンテンツの発信」を目的に昨年提携した。同イベントは、同校の産学連携事業教育プログラムの一環として、芸術計画学科の谷悟准教授と同学科に在籍する学生らを中心に実施しているもの。

 芸術・文化の「仕掛け人」を養成する芸術計画学科の学生らは、イベントの企画から運営、プロデュースまでのすべてを担当する。これまで音楽学科によるコンサートや写真学科による写真展を開催してきたが、5回目となる今回は芸術計画学科自身がコンテンツを用意しアート展「NAMBA SCAPE」を実施。「言語、造形、音響、映像などすべてのメディアを使用し、『なんば』を表現した」(谷准教授)。

 会場にはスピーカーを設置し、ターミナル駅である「なんば」各線の「音」や、黒門市場やビッグカメラなどなんば各所の「音」を流すとともに、中央にはなんばのさまざまな場所で採集した広告による造形作品500点を展示。作品は来場者とともに組み替えが可能となっている。壁面には、学生によるなんばのコラージュ写真も展示。モニターではなんばの風景に加え、制作時の学生のポートレートなどを配信するなど、見どころも多い。

 会場の入り口付近には、来場者がライトアップしたなんば地図上の思い出深い場所にカイワレ大根の種をまき、発芽させるユニークな試み「め・でるなんば」も。「先日もお年寄りの方が思い出の場所をお話ししてくださったりするなど、来場者と学生とのコミュニケーションも作品のひとつ。従来のアート展とは異なり、参加型のイベントとなっているのが特徴」(同)。

 開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。今月16日まで。

 14日・15日・16日には、作詞家で同校教授のもず唱平さんがプロデュースするシンポジウム「大なんば見聞録」を開催。さまざまな角度からなんばの歴史や文化を再発見できるという。シンポジウムは各日とも16時~18時。

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