飲食専門の人材紹介サービスを手がける「クックビズ」(大阪市西区北堀江1)は複数の中小人材紹介会社と連携して、求人情報を共有するサイト「フリーエージェント」を立ち上げる。
サイトは同社が窓口となり、飲食、通信系、事務系など大阪市を中心とした求人情報を持つ約10社が参加する。人材紹介会社として登録する会員社だけがサイトにアクセスでき、各社が持つ求人情報を登録して共有する。開始当初は数百件程度の求人を扱う。
各社が持つ求人情報は分野に特化しており、複数の業種を希望する求職者のために、求人情報を共有する仕組みはこれまでもあった。ただ、メールやファクスでのやり取りが中心だったため、随時変化する求人情報への対応が難しくなっていた。サイトで情報を共有することで、自社の求人情報だけではマッチしない求職者に、他社が持つ求人情報を活用して幅広いマッチングの機会を作ることができ、「マッチング率の向上が期待できる」(クックビズの藪ノ賢次さん)という。
求職者が登録した人材紹介会社と求人情報をもつ人材紹介会社の両方がかかわり、クライアント企業が求める人材にミスマッチしていないかを確認する。藪ノさんは「大手に比べて求人件数が少ない分、求職者一人ひとりと向き合っていく必要がある」と話す。
サイト開設は7月を予定。今後は、求職者を対象にしたキャリアスクールの展開も計画しており、研修や資格取得の支援を行って、求職者のキャリアアップの手助けを行う。