南船場のそば店で「24時間落語マラソン」-落語家21人が交代で寄席

「24時間落語マラソン」を開くしのぶ庵の大橋正伸社長、桂福団治さん、明石家のんきさん、桂福丸さん(写真左から)

「24時間落語マラソン」を開くしのぶ庵の大橋正伸社長、桂福団治さん、明石家のんきさん、桂福丸さん(写真左から)

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 南船場のそば店「しのぶ庵 心斎橋店」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6241-2160)で8月8日・9日に開催される「24時間落語マラソン」に、落語家21人がオールナイトで出演する。

概要を説明するしのぶ庵の大橋正伸社長

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 同店では今年2月から、毎月第2土曜日に「しのぶ庵寄席」を開いている。同寄席は若手のはなし家を育成する場として関西演芸協会会長の桂福団治さんが同店を経営する大橋正伸さんに依頼して実現した。店内の座敷に高座を設け、45人ほどが座ることのできる寄席は毎回ほぼ満席になるという。

 今回は「拡大版」として、はなし家21人が交代で24時間落語を披露する。24時間を「モーニング寄席」「丑三つ寄席」など4部に分け、さらに2時間区切りにして1区から12区まで設けた。各区で4人のはなし家が落語を披露する。スタートは8日17時で、笑福亭生寿さん、露の団姫さん、明石家のんきさん、桂春若さんが出演する。若手のはなし家を中心に、桂福団治さんや桂文福さん、桂あやめさんらベテラン陣もゲストとして出演。最後の12区終了後(9日17時ごろ)には、出演者陣でフィナーレを飾る。

 大橋さんは「文化を継承していくためには若い人に伝えてバトンタッチしていかないと続かない」と若者の参加を望む。一方で、「学生に話を聞くと、寄席に興味はあるがどこに行けば触れ合えるのか分からないという声が多い」(同)のが現状。夜中にも開催することで、気軽に楽しめるようにした。

 福団治さんは「落語をはじめとする大衆芸能が街の活性化につながっていけば」と話す。同寄席の運営はボランティアスタッフ20人が担当し、収益は「大阪が元気になる施設や団体に寄付する」(大橋さん)。

 参加費は、1区~3区、10区~12区はふるまいそばや次回来店時に使える手打ちそば券などが付いて2,500円(当日=3,000円)、4区~7区=800円、8区・9区=1,500円(当日=2,000円)。4区~7区は通し券(2,000円、限定10枚)も販売する。定員は各区40人。問い合わせは同店まで(11時~22時)。

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